米国株で一番大切なこと【10年債利回り、長期金利の確認】
米国株を取引する際に最も重要視するべきは「金利」です。
このことは、過去の記事「米国株の必読書【Market Hack流 世界一分かりやすい米国株の技法】」で紹介した広瀬隆雄氏の書籍、また実際にTwitterやYoutubeでも、同様にそのことについて言及されています。
非常にためになるお話でしたので、紹介します。
なぜ金利が重要なのか?
株価を構成する要素を理解すれば、分かりやすいです。
まず、理論株価は、利益を「金利ー成長率の差し引き」で割ったものです。
分母の値が小さければ小さいほど、分子の値は大きくなります。
つまり、金利は低ければ低いほど良く、成長率は高ければ高いほど良いです。
以下は理論株価を求める方法です
(かなり簡略化されているので、厳密には異なります)
であるならば、金利が高い状況では、株価は上がりづらいということが理解できます。(むしろ株価は下がる)
金利って何?
ここで言っているのは、投資家が投資対象に要求する金利のことです。
つまり「その対象に投資した場合、いくらもらえるのか?」という期待を指しています。
金利の指標は何?
アメリカの中央銀行(FRB)が設定する短期金利(政策金利)のことです。
FFレート(Federal Funds)のことです。
FRBが決定した金利が市場のベンチマークになります。
その金利に対して、市場参加者が考える未来のインフレ率が加わります。
インフレ率が高いと考えれば、要求される金利は高くなります。
反対に、インフレ率が低いと考えれば、要求される金利は低くなります。
金利が急上昇している時の対応策
金利の上昇の仕方にもよりますが、急激に金利が上昇している局面では、
(例:1日に約3%以上の上昇が複数日続く)
一旦ポートフォリオを軽くすることも考えた方が良いです。
つまり、具体的にはポートフォリオ内の最もパフォーマンスの悪い株を売却することを検討するということです。
実際に売却する・しないは個人の判断ですが、
金利が上昇している時は、基本的にほぼすべての株価は下がります。
とはいえ、金利もいつかは落ち着きます。
上昇し続ける、下降し続けるということはなく、ある一定の数値圏内に収まります。
自分が保有している株が良い業績(良い決算)を出している場合は、売却する必要はないです。
(あとは、収支がマイナスであることに耐えられるか?ということだけです)
業績が良い株は、時間がかかる場合もありますが、また右肩上がりに株価が回復していく可能性が高いです。
あとは、”その期間のパフォーマンスを受けいれて、保有し続けることができるか”ということだけです。