FOMCって何?
FOMCってご存知ですか?
米国株は当然ですが、日本株やその他外国株の取引きをするなら、
知っておくべきイベントの1つです。
FOMCとは何か?
Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略です。
FOMCで何をするのか?
※FRBが金融政策を議論して、決定します。
年に8回開催されます。
金融市場の注目を集める大きなイベントです。
米国に限らず、世界の金融市場が注目しています。
このイベントの結果による影響は米国株だけに限らず、世界中に波及します。
※FRB(Federal Reserve Boardの略です)
日本でいうと日銀に相当します。
会議自体は、FRBの議長が仕切りますが、政策の決定は参加メンバーによる多数決で決定されます。
メンバーは全員で12人です。
FRBの7人の理事とニューヨーク連銀の総裁は常任委員です。
残りの4人は地区連銀総裁が持ち回りで参加します。
FOMCで議論される具体的な内容
①現在の景況から、政策金利(FFレート)の上げ下げを議論
②債券買い入れプログラムの議論
①現在の景況から、政策金利(FFレート)の上げ下げを議論
2021年6月時点の政策金利は、0.25%です。
これは、市場の事前予測と一致しています。
金利は、0.25%レンジで調整されます。
・2019年1月から~2021年6月までの米国政策金利の推移
※2020年3月から、政策金利が1.75%→0.25%に調整されています。
※コロナの影響です。
そのため、市場への影響は限定的でした。
もしも、市場の予想と結果が異なった場合、株式、為替レートに大きく影響を与えます。
②債券買い入れプログラムの議論
FRBも未来永劫債券を購入できるわけではありません。
市場がもう大丈夫という段階で、債券購入額を徐々に減らしてく必要があります。
これをテーパリングと言います。
Tapering=直訳は「先細り」や「徐々に減らしてく」という意味です。
金融用語では、量的緩和策による資産買い入れ額を徐々に減らしてくこと(縮小していくこと)を表します。
現在FRBは 、毎月1,200億ドルの債権を購入しています。
日本円に換算すると、1,200億ドル=13.2兆円 です。
1ドル=110円で換算。
とてつもない金額ですね。
テーパリングの進み方
いきなり減らすと市場が大混乱しますので、以下のステップで進みます。
STEP1:事前に減額方針を説明
STEP2:方針説明を向けた議論を行う
2021年6月時点では、まだSTEP1にも至っていません。
ただ市場の反応から、2021年8月下旬のジャクソンホール会議、
または9月のFOMCで示されるという見方が有力です。
世界中の株価に影響を与えます。
株式の運用をしている人なら誰もが影響をうけますので、
年8回のFOMCを注視していきたいと思います。