子供の資産運用に最適なETFと投資信託
理由は、前回の記事で説明しました。
ただし、一言にETF、投資信託と言っても、何でも良いわけではありません。
今回は、どのような商品を選べばよいのかについて説明します。
その前に用語の説明をします。
ETFとは?
上場投資信託の意味。株式市場に上場している投資信託のことです。
投資信託とは?
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金として纏めて、ファンドマネージャーが株式や債券などに投資、運用します。
その運用成果として得た利益を投資家に還元する金融商品のことです。
一般的には、複数の銘柄(日本株、外国株)に分散投資しています。
ETFと投資信託は同じインデックスに投資していることもあります。
金融商品として何が違うのか?という話ですが、それぞれ以下が異なります。
ETFと投資信託の違い
・ETFは株式同様に、1日の中で価格が上下する。
・ETFは株式と同様に配当金がもらえる(商品もある)
・ETFの場合、確定申告が必要(しない場合、二重課税された部分が還付されない)
・投資信託は1日に1回、基準価額が算定される。
・投資信託は 確定申告が不要(再投資している場合です)
という違いがあります。
同じ商品に投資している場合、パフォーマンスの差はないと考えてよいでしょう。
それでは、ETFと投資信託の知識がついたところで、選択基準について説明したいと思います。
ETF・投資信託を選ぶ2つの基準
①何に投資しているのか?
②手数料はそれぞれいくらか?
これら2つを見ていきます。
特に①は非常に重要です。
ここの選び方を間違えると、失敗します。
それぞれ説明していきます。
①何に投資しているのか?
ETF・投資信託共に指標 (インデックス)と呼ばれる投資対象があります。
例えば、ETFの場合は、以下のような商品があります。
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
内容は、米国に上場する約4,000社に対して投資している商品です。
つまり、この商品に投資するだけで実質4,000社に投資しているのと同じ分散効果があります。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
この商品の内容もVTI同様に米国に上場する約4,000社に対して投資しています。
投資対象が米国1国ではありますが、世界の成長を牽引しているのは米国です。
成長率という意味では、中国、インドの方が高いと思いますが、
その分下がるリスクも高いです。
米国を中心とした株式で構成されている商品を購入するのが、現時点では最適解だと考えています。
続いて、②について説明します。
②手数料はそれぞれいくらか?
商品は優秀でも、手数料が高い場合はトータルでのパフォーマンスは下がります。
これはシュミレーションを見てもらった方が分かりやすいため、絵で説明します。
パターン① 6%で運用した場合、手数料0
0%は有りえないのですが、基準として設定しています。
この値を基準とし手数料が高くなることで、どれだけリターンが減るかを説明します。
※あくまでイメージです。実際に運用した場合、この結果とは異なります。
前提条件
積立金額:5万円/月
積立期間:15年
年率:6%
総合計:1,454.17万円
原本:900万
運用収益:+554.1万円
手数料:0%参考元: 金融庁のHP「資産運用シュミレーション」
パターン② 5%で運用した場合、手数料1%
総合計:1,336.4万円
原本:900万
運用収益:+436.4万円
手数料:1%
参考元: 金融庁のHP「資産運用シュミレーション」
パターン③ 5%で運用した場合、手数料0.5%
総合計:1,393.7万円
原本:900万
運用収益:+493.7万円
手数料:0.5%
参考元: 金融庁のHP「資産運用シュミレーション」
という3パターンです。表に纏めると以下です。
手数料0%は理想ですが、それは難しいので基準値と考えてください。
(SBI証券でVTIを購入すれば手数料0で購入可能です)
手数料0.5%の場合、0と比較すると60万以上の差が出ます。
1%に至っては、117万以上の差が出ます。
長期運用にとって手数料が高いということは、パフォーマンスに大きな影響を与えることで、分かったと思います。
これらの要素を加味した上で、現時点で最適な商品は、
子供の資産運用に最適なETFと投資信託
2021年6月23日時点
・ETFの場合
・投資信託の場合
あくまで私の主観ですので、実際に商品を選ぶ際は、
目論見書を読み、自分で納得してから選ぶようにしてください。