株価暴落時の対処方法【長期分散投資】
株式市場の暴落は長期分散投資することで軽減できる
暴落時のその一瞬だけにフォーカスした場合、資産は目減りします。
しかし、世界経済が右肩上がりで成長する局面では、
株価は底値をつけた後、やがて回復します。
こうしたことを知識として身につけておくことが重要です。
とはいえ、いざその場面に直面すると、やはりビビります。
特に初めて暴落を経験する時は、ほぼ間違いなく
「本当に大丈夫なのか?」という不安を抱きます。
私自身は、2018年12月からインデックス投資を始めました。
その1年3か月後(20年3月)に、コロナショックを経験しました。
当時から分散投資をしていましたが、
すべての商品の評価額が同時にみるみるうちに減っていきました。
そして、すべての商品がマイナスになり、それが何か月か続きました。
こうした経験をしながらも狼狽しなかったのは、
「株価はやがて回復する」という知識があったからです。
そして現在は、長男、次男ともに大きなプラスとなっています。
毎月月初にお伝えしている長男、次男のポートフォリオがその証拠です。
株価暴落時に有効な対処方法は?
対策の1つが”長期で積立投資を行うこと”です。
冒頭でも言いましたが、これが最も確実かつ簡単な方法です。
積立投資は、投資期間が長ければ長いほど、負ける確率が低くなります。
論より証拠です。
S&P500を例に説明すると、
コロナという未曾有の危機が起こりましたが、
それでも、株価の下落は2017年10月程度まででした。
コロナの場合は、株価の回復が非常に急だったのですが、
21年8月現在、S&P500の株価は過去最高を更新し続けています。
長期積立投資のメリット
積立期間が長ければ、たとえ一時的に大きく株価が下がったとしても、
これまでの平均購入価格より低くなる確率が下がります。
例えば、
積立金額:5万円/月
利回り:5%/年
5年目で暴落したと仮定します。
5年目時点の評価額:3,400,000円
月当たりに換算すると、3,400,000円÷60ヵ月= 56,666円です。
月々の積立額は、50,000で変わりません。
月々の積立額と比較して11.3%上昇しています。
〇〇ショックは通常、10%以上の下げとなります。
もしも、▲20%の場合は(56,666×80%)45,332円です。
50,000円と比較すると▲10%です。
参考:金融庁の資産運用シュミレーションを使用
5年時点では、積立額に対して、▲10%となりました。
より長期で運用した場合で比較してみると、
9年目を超えたあたりから、変化率(トータルリターン)は20%を超えています。
9年目時点で▲20%の暴落があったしても、62,983×80%=50,386円。
となり、積立額と比較しても負けていません。
積立投資=毎月一定の金額を積立購入することです。
長期というのは、1年、2年という短期ではありません。
少なくとも10年です。
20年、30年と長ければ長い方が良いです。
この方法の良いところは、機械的に積み立てるため、
株式市場の良し悪しを判断する必要がありません。
「XXショックだから、止めよう」ということを判断する必要はありません。
ただし「右肩上がりに成長している指数に投資する」
という大前提がありますので、この点はくれぐれもご注意ください。
これはあくまで、私個人の考え方です。
この方法で運用したから「必ずもうかります」「絶対に損はしません」
というわけではありません。
ただ、これまでの株式市場の動きとその後の結果を見れば、
あながち夢物語ではないことが分かると思います。
次回は、もう一つの方法について説明します。