投資(積立投資、株式)を行う上で大切な考え方
如何に安全性が高い投資方法だとしても投資に絶対はない
これは私が常々念頭に置いていることです。
前回までは、ジュニアNISAではインデックス投資を行うことで、
勝率が高くなり、損する確率が低くなることを説明しました。
では「インデックス投資なら、絶対に大丈夫なのか?」と問われると、
「はい、問題ありません」とは言えません。
なぜなら、将来のことは誰にも分からないからです。
これは至極当たり前のことですが、とても重要です。
前回インデックスの不安要素と書きましたが、
厳密には「インデックス・アクティブ投資両方の不安要素」と言えます。
新しい単語が出てきたので、先に言葉の意味を説明します。
アクティブ投資とは?
運用会社、またはファンドマネージャーが独自の見通しや投資判断に基づき、
ベンチマーク以上の収益を目指す※ファンドのことです。
銘柄の入れ替え、情報収集のコスト(ファンドマネージャー自身の給与)が
含まれるため、インデックスに比べて信託報酬が高いです。
※ファンド=投資信託(商品の)または商品を運用する会社のこと。
アクティブファンドとインデックスファンドの違いについては、
別の機会で説明したいと思います。
インデックス・アクティブ投資の不安要素とは?
それは、冒頭にも言った「将来のことは誰にも分からない」という点です。
どういう事かと言うと、
お金が必要な時期に万が一株式市場が暴落している場合、
「元本割れを起こすリスクがある」ということです。
具体的にS&P500の直近5年間の成績で説明します。
2020年2月頃の値:3,220USD
2020年3月頃の値:2,570USD
2021年1月頃の値:3,770USD
2020年3月の株価は前月と比較し大幅減となっていることが分かります。
中国武漢から発生したコロナの影響により、
世界的な同時株安になったことはまだ記憶に新しいと思います。
そして、もしも2020年3月に教育費を全額引き出す必要があった場合、
前月以前と比較すると、大きく目減りしていることが分かります。
「2,570USD」は2017年9-10月頃の株価水準です。
とはいえ、人によって条件が異なるため、これはあくまで一例です。
実際には、以下の構成要素により結果は異なります。
・投資を始めた時期
・何%の金額を投資に回しているのか
・投資対象商品
等々。
大暴落は、確率論的にはあまり高くありません。
そして、不運にもお金が必要な時期に大暴落している場合は、
投資元本を下回る可能性がある。という事例を紹介しました。
不安を煽るつもりはなく、万が一の事態もあるということで紹介しています。
とはいえ、ミクロの事象を紹介すると(往々にして、マイナスの事例)
そのイメージで、物事を議論してしまいまがちです。
そして、大暴落のリスクを恐れて、そもそも「投資しない」というのは
本末転倒であり、投資機会の損失と言えます。
でも、元本が減るかもしれない。。。
そう思うとなかなか前に踏み出せない気持ちも分かります。
次回は、対処法について紹介したいと思います。