米国株の取引きに関する注意点【利益警告】
「利益警告」が発せられるのは、一概に悪いことではない
米国株の運用をしていると、決算前に「利益警告」という言葉を耳にすることがあります。
いや、ちょっと待って、利益警告って何?
私も最初は知りませんでした。
利益警告とは?
事前に投資家に対し各企業が証券取引所を通じて、
今期の予想収益が期待に適合しないことを通知することです。
英語では「Profit Warning」と言います。
通常この警告は、実際の決算発表前の2~3週間前にリリースされます。
なぜ利益警告をするのか?
利益警告は、事前予想に対して、利益が下回る場合に発行されることが多いです。
通常、決算時に、利益が事前予想を下回ると株価は下がります。
利益警告の目的は、投資家が決算発表時に受けるショックを緩和することです。
ただ、実際には機関投資家等(プロ投資家)は、決算を軸に売り買いを行います。
たとえ事前に「今回の決算は悪くなりますよ」と企業側が発表しても、
悪いと確定している株は「売り」に出されます。
プロは、素人投資家と違い、決算の良し悪しを基準に売買を行っているため、
決算の数字こそがすべてです。
ストーリーやテーマなどは、考慮にいれません。
私のような素人投資家も彼らの動きを学習して、
売り、買いのタイミングを真似したいと思っています。
利益警告には2種類ある
「Profit Warning」利益警告。
字面だけ見ると、共に悪いことの発表のみに使用するかのように感じます。
が、利益警告は2種類あります。
アップサイドの利益警告
これは事前に伝えていた利益よりも良い決算になることを示しています。
警告後、アナリストコンセンサスは必ず動きます。
もしも、企業がこの発表をした場合は「買い」です。
ダウンサイドの利益警告
これが通常です。
アップサイドと同様に、警告後、アナリストコンセンサスが動きます。
企業がこの発表した場合は「売り」です。
私が保有している株には「利益警告」が出された株はないのですが、
米国株の運用をしていると(決算前に)耳にします。
もしも、自分が保有している株で、「利益警告」の文字を見にしたら、
アップサイドなのか、ダウンサイドなのかをまずは確認します。
そして、どちらの内容にしても、すぐに動くことをおすすめします。
保有銘柄の動向は追いかけていると思いますので。