子供のうちからお金の教育が必要な理由【家庭環境が子供の思想に与える影響を理解する】
家庭環境は子供の考え方に大きな影響を与える
前回からの続きです。
私含め一般的な日本家庭に育った人は、金融リテラシーがそれほど高くなく、
お金との向き合い方について、よく分かっていない人が多いと思います。
家庭環境が子供の思想に与える影響
私の両親は真面目に働き、子どもの教育にも熱心な人達ですが、
少なくともお金に関する教育という意味では、何もなかったです。
ただ、このことについて、彼ら自身の責任とするのは乱暴であり、
日本全国のどの家庭もおしなべて似た状況だったと考えています。
私は「就職ー転職ー子供誕生」までの30数年間、あまり金融資産ががない状況でした。
0ではありませんが、世間一般と比較するとかなり少なかったと思います。
ちなみに二人以上の世帯の貯蓄額は、2020年「1,791万円」だそうです。
全世帯が対象のため、30代の場合はもう少し少ないかもしれません。
参考元:統計局2020年平均結果「貯蓄の状況」より
苦労した20代。
我武者羅に走っている30代。
そんな状態です。
紆余曲折しましたが、子供達にはこういう状態になってほしくありません。
苦労することで、考え方が深まる効果は期待できますが、
「そもそもの土台が間違っている」ということは避けなければいけません。
私は経験上、普段からお金のことを話すことで、
お金に対する負の思想が無くなることを理解しています。
お金についてニュートラルに会話出来る事で、
お金を稼ぐこと、増やすことが、生活の一部になります。
稼ぐことは悪いことではない。増やすことは悪いことではない。
こうしたことを「当たり前」だと認識してもらうのが大切だと思います。
その結果、資産運用や将来のことについてより現実的に考え、
より社会との繋がりをイメージできるようになると考えています。
新学習指導要領に先立ち
2022年度より実施される高校の新学習指導要領では、
家庭科の授業で「資産形成」について指導することが決まりました。
一方で、欧米では家庭や低学年の頃からお金の教育をしているため、
まだまだこの差は埋まっていません。
ただし、日本政府がこの方向に舵を切ったということは、
若年層における金融リテラシーの差が、将来の差に繋がるということです。
欧米と比べてまだまだ低い水準ですが、子供達が将来対等に渡り合えるように、
せめて最低限の知識を身に着けて、社会に旅立たせたいと思っています。
学校教育に頼るだけでは物足りず、自ら学ぶということが大切です。
(ましてや、資本主義社会ではお金がないと何もできません)
そのうち、学習塾のように「資産運用」「マネーリテラシー」という名目で、
運営する個別指導塾が増えていくのでは?と思っています。
子供達が偏見なくお金と付き合えるように教えるのは親の務めだと思っています。
少しずつですが実体験を通じて長男には教えています。
まずは、「労働によるお金の入手(おこづかい)」です。
もう少し時間が経ったら「資産運用を通じたおこづかいの増やし方」
を教えようと目論んでいます。
進め方については妻と要相談ですが、実現性は高いです。