ジュニアNISAの注意点【配当金の受取は株式数比例配分方式】
ジュニアNISA口座での配当金の受取は、株式数比例配分方式にする
これは非常に大切なことです。
株式を購入していない、また購入するつもりがない方は、
今回の記事は対象外です。
サクっと次に進んでいただければと思います。
ジュニアNISAを開設する時に「配当金の受取方法」を選択します。
受取方法は全部で4種類あります。
配当金の受取は「株式数比例配分方式」を選ぶ
冒頭でもお伝えしていますし、以下表でも強調していますが、
受取は「株式数比例配分方式」を選ぶようにした方が良いです。
※2037年12月31日までは、復興特別所得税の対象となるため、20.315%の税率です。
株式比例配分方式を選ぶ理由
配当金が非課税になるからです。
通常は20.315%の税金がかかるため、この差は大きいです。
なお、他の受け取り方法を選択した場合、確定申告しても還付されません。
ジュニアNISAの「非課税の恩恵」が受けられなくなるのは残念なことです。
詳しくはNISAで上場株式に投資される方へ をご参照ください。
日本証券業協会に詳しい説明があります。
なお、最初の登録の段階で、適当に選択してしまった方は、
ご自身が登録する証券会社に問い合わせて、ご変更頂いた方が良いと思います。
ちなみに、受取方法を変更し非課税で配当金を受けるには、
保有銘柄の配当基準日までに、手続きを終了しておく必要があります。
注意としては、各証券会社によって登録内容の日数が異なります。
正確な日程は、ご自身が登録されている証券会社にご確認お願いします。
とはいえ、この受取方法にも1つ注意点もあります。
株式数比例配分方式を選んだ場合の注意点
すべての保有上場銘柄の配当金も自動的に「株式比例配分方式」が選択される。
例を出して説明します。
例えば、以下のように複数の証券会社で株式を保有しているとします。
SBI証券:VTIを10株(ジュニアNISA)
楽天証券:オリックスを100株(特定口座)
マネックス証券:AAPLを10株(特定口座)
これらすべての配当金の受取方法もすべて「株式比例配分方式」になります。
証券会社ごとに異なる受取方法は選択できないことになっています。
そもそも「株式数比例配分方式」って何?
配当金の受取を証券会社の証券口座で受取ることです。
以下SBI証券の配当金受取イメージです。
受取る金額少なくなったり、入金されないわけではありません。
ただし、他の受取方法にメリットがないわけではありません。
これは特定の条件を満たす人以外は、対象外です。
私も対象外です。
他の受取方法のメリット
課税ジュニアNISA口座で保有する他の上場株式等の売買損益との損益通算が出来ます。
または、他の証券会社の保有株式で益が出た場合に損益通算が出来ます。
ジュニアNISAは基本的に長期で保有する前提のため、頻繁な売買はしません。
(というか、非課税枠が決まっているため出来ない)
そのため、一旦購入したら、基本は払い出しする時まで保有しているはずです。
そのため、実際の使い方としては「他の証券会社の株式売却時の益」と
ジュニアNISA口座で配当金に対して「課税された金額」を損益通算する。
というやり方になると思います。
ただ、子供名義の口座で複数証券会社でそれほどアグレッシブ運用している方が、
どれほどいるかは分かりませんが、あまり該当者はいない気がします。
あくまで可能性の話ですので、ご参考までに